くずきりを作って食べてみた。
「くずきり作成セット」をおみやげで頂きました。作成と言ってもくずきり自体はもうできており、押し出して食べるだけなのですが。
四角柱状の容器に切る前のくずきりが入っており、片側から棒状のものでトコロテンのように押し出してやります。反対側の出口がたまごスライスの器具のようになっていて、押すに従ってきれいに切れ、ペラペラのくずきりになるよ、というすぐれもの。 そのまま皿に出して食べられるということでしたが、「氷水に浮かべて食べるとより一層涼感がお楽しみになれます」などと箱に書いてあったので、そのように準備。意欲的。 実際に作ってみた。 黒蜜につけて食べてみると、確かに美味。 アイスよりも甘くもないし、 シャーベットのような鋭い冷たさもありません。 キンキンに冷たいといった感じでは、ない。 何となく、ひんやりしている、といった感じ。 でも昔の人はきっと、この微妙な冷たさを楽しんだんでしょうね。 昭和の半ばくらいまでは、冷蔵庫なんて普及していないから、せいぜい井戸水。 冷えてて15℃くらいか。 昔の人はくずきりの見た目の涼しさと、外気温との温度差を楽しんだのでしょう。 現代は刺激の多い時代です。現代人の味覚・感覚も振れ幅の大きな刺激に慣らされています。それと共に、次第に私たちは「くずきり」のようなかすかで繊細な振れ幅のものを楽しめなくなっていきているのではないでしょうか。 それを進化と呼ぶのか、はたまた退化と呼ぶべきなのか、私たちは良く考えなければいけないでしょう。 くずきりを食べ終えるまでそんなことを考えていました。
by yoizukisaene
| 2012-08-25 08:19
| 今日の食
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《生まれも育ちも》
静岡県富士宮市生。 熊本大学文学部卒業。 2006年「短歌研究」誌掲載。 2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。 2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。 《専門と専攻》 専門:日本古典文学(平安朝和歌文学) 専攻:「古今和歌集」とその表現 《師弟関係》 師事 安永蕗子 弟子 まみ 《著作一覧》 最新のトラックバック
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