銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

あの日の月を忘れはしない。(連作16首)


江戸川を越えたあたりで待ってます
いつかまた会うその夕方に



夏色が似合っていたね
だれよりも
夏本番の神保町で



それぞれのまちにそれぞれの朝がある
廃品回収の軽トラなどの



六月はかくも多くの水分を
流し のみこみ 閉じてゆくもの



かくまでもきれいな月と見えるのに
荒れ果てた星という不思議さよ



三千の口付けをして別れたり
おもいで以外
何ものこさず



水無月のおわりのあさにふる雨は
すこしも冷たくなくて

さみしい





次に目がさめた時にはやんでいることを信じて目を閉じましょう



ぬるま湯で流しきれないこの痕はあなたがつけた傷のあとです



悔いるなどまして思わず
わたしには過ぎた幸せだったのでしょう



目をとじて思えば今もあざやかに思い出すから
すこし くるしい



目を閉じてともに信じる

この世には

たしかに
愛があるということ



海底にとどくひかりがあるならば
傷つける人のために注げよ



雲厚み空の彼方は見えねども今夜もきっと星はきらめく



オレンジの灯りを消して眠るとき今日初めてのなみだを流す



いつの日かふたり手をとり駆け出そう
あの約束の夏の海まで
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by yoizukisaene | 2013-06-30 12:21 | 今日の歌 | Comments(0)
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静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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