銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

秋の月影


校庭に吹く秋風はかなしかり
砂の数だけ
涙をこぼす



さみしさは
この世に生まれ
ひとりきり
このながき夜を
ただ過ごすこと



ひとはみな生きているから
仕方ない
今夜の月を見のがしたって



またあした
二度と眺めることのない福島に照る月のかたちよ
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by yoizukisaene | 2014-10-18 17:58 | 今日の歌 | Comments(3)
Commented by 通りすがりの名無し at 2014-10-18 21:00 x
今日の歌、情景が浮かんでくるようでした。昨日の真夜中に見た月がとても寂しげに見えたので…

秋風はなんだか寂しく感じてしまう私です。
夕方ポツリと畑にいて、サッーと秋風にふかれると、身も心も縮こまってしまいそうになります。夏に元気に実をつけていた野菜たちも畑の隅に片付けられ、今は辛うじてピーマンが実をつけています。
日々大きくなってきている大根や白菜をみていると、あっという間に冬が来るなと感じるのです。

秋風に耐える白菜 葉を増やし
西日も当たらぬ 冬は近し
Commented by yoizukisaene at 2014-10-19 09:02
 曾野綾子さんのエッセイに「秋をさみしいと思うのは種撒かぬもの(=農業従事者)の感慨だ」という一節があります。「種をまく者にとって秋は一年中で最も楽しみの季節なのだ(=収穫の喜びを得ることができる季節だ)」という文章が次に続きます。

 しかし大きく育てたその野菜を私たちは食べてしまいます。
 このあたりに人間生活の悲喜愛哀が現れるような気がして、やはり秋はしみじみと思われる季節です。

 月見れば千々にものこそかなしけれわが身一つの秋にはあらねど  在原業平
Commented by 通りすがりの名無し at 2014-10-19 09:28 x
この澄み切った青空を見ると、今日もまた頑張りましょうか!と思うわけです。
庭の草を取って、畑に種をまいて…気持ちの良い空の下で今から外仕事です。
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静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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