銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

りんご紅茶をこぼす朝



 びくびくとお腹の中で脈うてる ちいさなチェルノブイリだ、ここは。

 
 ねぐるしき夜は二人で南洋のさかなになってベッドをおよぐ 


 欲情のたまねぎ切りて22の女体を溶かす今夜はカレー


 らも逝けば月も水面に沈むなり酔えよ狂えよ溶けつくすまで

 
 真夜中の月も触れれば腐るなり空しき果ての少年売春
 


 ひさかたの銀河鉄道途中下車 欲望は無限軌道の果てまで


 恐らくは冷たき水のその先はぬばたまの闇の底も見えない


 サヨナラの意味を抱きて五千年 今日も朝日は私を照らす


 かなしみの身体ひらきて砂に死す水の匂いの消え去りつまで


 「Eメール送信しています」
 君に届け電子的三十一文字の祈りのことば



 
 さようなら、僕が愛したるどるふよ、生まれ変わって帰っておいで。


 あいいろのそらをあるけばかぼちゃぐも今夜のごはんはくりぃむしちゅう☆


 君がいなくなってはじめて気付いたわけじゃないけれどカレーよごれにはお湯が効くのだ


 月落ちて"Warum bist so ferne?"愛しき君の声もかそけき


 春の夜の底の桜の散る下で溶けて消えなむ和三盆のごとく

 

 盲目のピアニストジャズを弾く夜はリオデジャネイロも雪に埋まるよ
 

 食べたのはあさりのパスタ 「アモーレ・ア・プリマ・ヴィスタ」(一目惚れ)添え



----------since 2002.7-2005.1 written by saene yoizuki----------

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by yoizukisaene | 2007-02-07 21:55 | 今日の歌 | Comments(0)
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静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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