銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

カテゴリ:今日の歌( 653 )

氷の歌

けずり氷のようにはかない恋だった あの夏の水が今とけてゆく
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by yoizukisaene | 2016-07-24 17:25 | 今日の歌 | Comments(0)

連作18句(俳句)



夕暮れの街で日傘を無くしたの


暮れなずむ街に忘れた影法師


藍深き夜空の果ての飛行機よ


陽炎の向こうの女追いかけて


母親の骨抱きながらゆく渚


役割を果たせば消えるチョークかな


大空に巨人が一人吊るされて


夏の雨降る砂浜に立っていた


月光の届かぬ土に咲く花よ


良い水で育てた花を今宵刈る


黒揚羽ガラスにあたるその日まで


費やした時思ふとき鬼がゐる


天上の風吹きわたる午後に死ぬ


緑陰の濃さにまぎれず髑髏笑ふ


あかねさす東の果ての海で泣く


雨の中砂踏む人はわれのこと


見上げてはこれが最期と思ふ空


生まれきて死にゆくまでの月あかり
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by yoizukisaene | 2016-07-01 15:28 | 今日の歌 | Comments(0)

期末テストと夏の朝

かくまでもこの世にひとりきりといふ墓石のごとき冷たさを抱く


秋口の朝の光を浴びて死ぬ吾が亡骸を誰も笑ふな


ひとつだけ咲いてないとこあるでしょう
そこに埋めたのお前見てたな


遠き未来に宇宙吹く風がこの星に届いた時に回る風車よ


その色を愛するわけはいつだっていっとうきれいな色だからです
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by yoizukisaene | 2016-07-01 15:26 | 今日の歌 | Comments(0)

五月の雪

やまぼうし
夢のなごりの雪ならむ
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by yoizukisaene | 2016-05-21 17:34 | 今日の歌 | Comments(2)

夏が、来る。

大好きな人を助手席に乗せながら
走れ!
はつ夏の風のただ中
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by yoizukisaene | 2016-05-17 15:05 | 今日の歌 | Comments(0)

冷たい雨が降っています。

あずさゆみ
地の春砂を
打ち払ふ
嵐過ぎるを
ひたすらに待つ


九州の被災地のみなさまに心からお見舞い申し上げます。
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by yoizukisaene | 2016-04-17 10:04 | 今日の歌 | Comments(0)

新年度、開始。

誰もいない校庭に立ち
一年の覚悟を決める 四月一日


祈りにもよく似たひかり
暁の職員室を満たしてゆきぬ
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by yoizukisaene | 2016-04-01 06:26 | 今日の歌 | Comments(2)

近詠5首

飛ぶことのできぬガラスの白鳥にせめてこの世の光をあげる


春の野に嵐を告げる風強み乙女の髪の千々に乱れぬ


何年も春の野にゐて動かれず
われは野仏 雨降れ吾に


おとがいといふ語の意味が出て来ずにゆっくり午後を消費してゆく


とりと生まれ飛べずにひかるひさかたのあまさかるひなの玻璃の白鳥
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by yoizukisaene | 2016-03-07 15:15 | 今日の歌 | Comments(0)

卒業式に詠める

道しるべなき道をゆく
それは海
君の行くさき
決めるのは君
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by yoizukisaene | 2016-03-01 16:18 | 今日の歌 | Comments(2)

春の宵月

今日はうれしいことがありました。
何にせよ、続けてやっているとご褒美みたいなことがあるものですね。


青のインク取りかえながら仰ぎたり
硝子の先の春の夜の月
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by yoizukisaene | 2016-02-22 18:37 | 今日の歌 | Comments(0)



静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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