銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

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題詠blog2010 作品リスト

001:春 水滴がいつか額をうがつまで春の砂漠で眠り続けよ
002:暇 初夏の風が吹いたら この世から暇乞いする我が花嫁は
003:公園 公園の平和は終わり子供らが暮れない坂を駆け下りてゆく
004:疑 懐疑せよ三角形の内角の和が百八十度であることですら
005:乗 乗客はみな子守歌ききながら百年ねむれ 雨が来るまで
006:サイン  今思えばあれこそサインだったのだ 焼き場の空の雲がちぎれる
007:決 決定的な君の言葉を待つ時にやけに大きくなる秋の雨
008:南北 南北に走る断層、地震(なゐ)多き秋津洲なる国に暮らせば
009:菜 戯れに若菜を摘みてかえりけり 妻の最後の背中 まぶしき
010:かけら 地に落ちてすぐに消えゆく炎天の氷のかけらのごときいのちは

011:青 月だけが出ていた夜がおわるとき空にかざして染め上げた青
012:穏 穏やかなお顔でしたね ご主人は 即死でしたか あの雨の日に
013:元気 私だっていつも元気なわけじゃない 笑った方がましなだけなの
014:接 口と口 接しても何も思わずに 夏の終わりを予感している
015:ガール シャガールのキリンが炎を飛び越える永遠の廊下でみた夏の夢
016:館 夕立が上がりかまちを塗りつぶしもくせい館の夜がはじまる
017:最近 
018:京 上京に夜がゆっくり降りてきてやがて熱さを冷ます夕暮れ
019:押 カートリッジインクを奥に押し入れるときの感触忘れがたくて
020:まぐれ モスクワに雨降る秋の夕まぐれ露西亜のパンはすこしあまくて

021:狐  狐
022:カレンダー 昭和五十九年の日めくりカレンダー見つけぬ吾が生れし日かよ
023:魂  夜色の花摘みにけり 螢草 魂とけてゆく夏祭り
024:相撲 
025:環
026:丸
027:そわそわ いつもいくカフェに絵描きが現れてそわそわしだす始まりの午後 
028:陰 陰謀はいつも額を寄せあってゆれる炎をかこむべきです
029:利用 知ってます利用されてることぐらい知ってて利用されてるんです
030:秤 

031:SF 
032:苦 absintheを胃の腑に流し込むときに螢かすかに光るを信ず
033:みかん まだ青いみかんを分けて食べたよね 君はなぜだか怒ってたよね
034:孫
035:金 金木犀あまき匂いに満たされて狂気のごとき恋よみがえる
036:正義 正義という言葉のために死んでいく 何が正義かわからないまま
037:奥 生まれ得てこのかた右の耳奥でラヴェルの行進曲(マーチ)が低く響けり
038:空耳 空耳に聞きたる懐かしき名こそにぶきいたみを伴いて来る
039:怠
040:レンズ 屈折し世界とらふる罪深さレンズの果てのその果ての空

041:鉛 日々飲みし鉛の粒が三日後に「定量」となる報せ受け取る
042:学者
043:剥 剥き出しの正義も愛も重すぎて時に生身の人を刺します
044:ペット
045:群 好きな色問はば群青突き抜けてこの星の空も海も永遠なれ
046:じゃんけん 永遠の昼下がりなら公園でじゃんけんしよう 夜が来るまで
047:蒸 水蒸気爆発でした あのひとが 何も 残さず 逝った 六月  
048:来世 来世などありはしないよ永遠は永遠だから(今も今だし)
049:袋 ガストンと言う名の猫がおりまして袋を捨てることができない
050:虹 そうあれは水と光に過ぎぬのです虹の向こうの君にさよなら

051:番号 051!番号呼ばれ部屋を出る。母さん。僕は死刑になります。
052:婆 初音ミクのコスプレをした婆さんが特権化する日曜の午後
053:ぽかん
054:戯 戯れならおやめ下さいわたくしはあなたのことが好きなのだから
055:アメリカ 振り上げた手をおろせぬか狭き瀬に王者たるらしアメリカザリガニ
056:枯
057:台所 卒然と光は満ちて燃え上がる台所の母は消えたまふなり
058:脳 我が脳に吹きわたるのはあの夏のひまわり畑に吹きし風なり
059:病 病床の羊が涙流すとき開きし花は優曇華だった
060:漫画

061:奴 冷奴崩すみたいに今回も愛する人を壊してしまう
062:ネクタイ こんな日にあのネクタイをつけてくる君の天然ぶりにもだえる
063:仏 仏蘭西のガレットかじる/落葉のパリの花束/君へ手向けの
064:ふたご 捨てられしふたごがその夜見た夢はシロツメクサをつむ母の夢
065:骨 天上で骨拾ふべし一本の花の木燃やしいざ送るらむ
066:雛 水底に沈む村なら祀りゃんせ老女のための古き雛(ひいな)を
067:匿名 匿名か無名か見分けつかねども今日もネットは海をたたえる
068:怒 怒られず哀しき瞳向けられて終わり迎えたわが少年期
069:島 寄せ返す波が全てを許します目を閉じて聞く遠き島歌
070:白衣 春過ぎてかえす機会を失ったハンカチねむる白衣のポケット

071:褪 色褪せた思い出なんかシャンパンのバブルに溶かしてしまいなさいよ
072:コップ クローバーの模様だったね 新しいコップには新しい恋がある
073:弁 早咲きの桜ひらいて今日からは私のつくった弁当持って
074:あとがき あとがきは君にまかせる 志 果たさず逝きし我が人生の
075:微 微笑みは五十六億七千万年先まで照らせ弥勒菩薩よ
076:スーパー スーパーの裏で抱きしめられし日の空の高さは抜群だった
077:対 対戦車ライフル用意できました!!浮気現場はこの部屋ですか!?
078:指紋 犯罪の証に指紋残すからばれないように気をつけるのよ
079:第 第一に私に嘘をついたこと 申し開きがあればしてみよ
080:夜 目を閉じて夜の雨音聞くときぞ世界にわれは一人と思ふ

081:シェフ ねえ聞いて? シェフが最近おかしいの。たぶんわたしのことが好きなの。
082:弾 太陽の中から爆弾落ちてきてすべてを奪っていった八月
083:孤独 孤独とはたぶん万有引力に見放されたりすることだろう
084:千 まこっちゃんはサイダーが好き はつなつの千里中央行きの快速
085:訛 九州の訛に似てた 今の人? さっきすれ違いよらした人たい
086:水たまり 夕立のごとき逢瀬を駆け抜けて涼しき月が浮く水たまり
087:麗 麗しきオットー殿下の命日に薔薇をあがなふ雨の花屋で
088:マニキュア マニキュアがうまく塗れずに泣いた日の雨の音さえ覚えています
089:泡 泡立てたメレンゲの角消えるまで許してあげないことにしました
090:恐怖 遠雷のごとき恐怖が全身を貫いたとでも言えばよいのか

091:旅 ぬるま湯のごとき空気に包まれてつかれを癒せ旅の終わりは
092:烈 烈風の翼は折れて太陽の没する国は海にねむれり
093:全部 優しさも小さな嘘をつくことも全部嫌いで全部が好きだ
094:底 秋深し青きガラスの水底に泳ぐさかなの目の色の空
095:黒 永遠の向こう探して旅に出る黒曜石のかけらつかんで
096:交差 遠雷のごとき予感し手を握るスクランブル交差点渡れないまま
097:換 あいにくとこちらの愛の交換はいたしかねると申しています
098:腕 腕まくらせがまれし夜の後朝はにぶき痛みを伴いて来る
099:イコール 生と死はイコールなりき万物の流転思える秋の浜辺に
100:福 雨の中春の砂漠で君を待つ 世界滅びし後の幸福
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by yoizukisaene | 2010-11-30 22:46 | 題詠blog2010 | Comments(0)

099:イコール(宵月冴音)

 生と死はイコールなりき万物の流転思える秋の浜辺に
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by yoizukisaene | 2010-11-30 20:57 | 題詠blog2010 | Comments(0)

100:福(宵月冴音)

 雨の中春の砂漠で君を待つ 世界滅びし後の幸福
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by yoizukisaene | 2010-11-30 20:57 | 題詠blog2010 | Comments(0)

098:腕(宵月冴音)

腕まくらせがまれし夜の後朝はにぶき痛みを伴いて来る
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:57 | 題詠blog2010 | Comments(0)

097:換(宵月冴音)

あいにくとこちらの愛の交換はいたしかねると申しています
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:56 | 題詠blog2010 | Comments(0)

095:黒(宵月冴音)

 永遠の向こう探して旅に出る黒曜石のかけらつかんで
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:55 | 題詠blog2010 | Comments(0)

096:交差(宵月冴音)

 遠雷のごとき予感し手を握るスクランブル交差点渡れないまま
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:55 | 題詠blog2010 | Comments(0)

091:旅(宵月冴音)

 ぬるま湯のごとき空気に包まれてつかれを癒せ旅の終わりは
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:51 | 題詠blog2010 | Comments(0)

092:烈(宵月冴音)


烈風の翼は折れて太陽の没する国は海にねむれり
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:51 | 題詠blog2010 | Comments(0)

093:全部(宵月冴音)

 優しさも小さな嘘をつくことも全部嫌いで全部が好きだ
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by yoizukisaene | 2010-11-29 22:51 | 題詠blog2010 | Comments(0)



静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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