銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

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私のかげを返してほしい(連作14首)

あとすこしでことばになれるはずだった何かを今日も葬ってゆく



見なければ幸せだったかもしれぬ空一面のカゲロウの死を



胸ポケに携帯電話を持つ者としては雨とかよくないですね



かげぼしをしてた間に盗まれた私のかげをかえして欲しい



陸橋の下で初めてキスしたときのあなたの唇乾いていたね



花散らす嵐の夜のまぼろしか うつつのわれに残るぬくもり



雨音の強き夜こそ思はるれ かえることなきあの春の日を



きみはぼくをとおくはなれて生きなさい きみによい風が吹きますように



七月の雨が私の上に降り私の何かを隠してくれる



川音の涼しきわけは幾万のひとのたましい溶けているから



ちちははの温かき血が体内に流れしことをするどく憎む



白い空がどうしようもなくこの朝を圧していたり 水の中まで



オレンジの灯りをちゃんと消すために私が生まれてきたといえるかも



雨上がりどこにも花は見えなくて
ぼくは陸橋こえていきます
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by yoizukisaene | 2013-07-29 16:45 | 今日の歌 | Comments(0)

蝉時雨

やむことのたえてひさしくなきものを
蝉の時雨の沢に照る月
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by yoizukisaene | 2013-07-20 11:00 | 今日の歌 | Comments(0)

ねこ その2

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我が家のねこ その2です。
ブラックスーツを身につけたようなカラーで、ちょっと痩せ目です。
小さい頃はあまり人慣れしていませんでした。
最近は、すこしだけ、なついてきたかな…。
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by yoizukisaene | 2013-07-19 18:28 | 今日のなんでも | Comments(2)

夜風きりかえ点。

雨上がり21時を過ぎたころ
にわかに夜の風となるべし
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by yoizukisaene | 2013-07-19 09:54 | 今日の歌 | Comments(0)

下線部bが帰ってこない(連作5首)


蝉時雨いっとき教室を支配する下線部dが見つからないよ



ぱたぱたと降る雨粒は速やかに大地に消える また百年後



雨混じるよき風の音を聞きながら缶の麦酒を飲む昼下がり



この雨があがればひかり満つ海を見に行きましょうサンダル脱いで



日曜の職員室で家出した下線部bが帰ってこない


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by yoizukisaene | 2013-07-18 07:32 | 今日の歌 | Comments(0)

うちの猫(その1)

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この春生まれた3兄弟(うち1匹は女の子)のひとりです。
けっこう美人です。
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by yoizukisaene | 2013-07-17 07:33 | 今日のなんでも | Comments(0)

手紙魔まみからの手紙(444通目)



うたかたの夏の夜に見る夢のよう 汗かく麦酒をふたつ並べて


気づいたら曖昧ばかりがふえていて それが大人という生き物か


ゆっくりとたしかにオトナになってゆくそれは苦くて喉が熱くて


空白に白で理由を書き込んで小さくたたんで握りしめてる


光してはたと振り向く外房の麦わら帽に夏が聞こえる


銀色の蛇口も子らも向日葵も上を向いてる/夏に踏み込む


(詠んだのは 全部 まみ)
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by yoizukisaene | 2013-07-16 15:54 | 今日の歌 | Comments(0)

oigaki ki ete hi gaku rete



夏空が青から白に変わるときわが息も無事に止まらざらめや



必要もないはずなのに流れ出る涙はいったいどこからくるの



好き勝手私の心かきまわし消えちゃうなんて(でもゆるすけど)



好きだから許した夜は遠くなり今でもはっきり思い出せるのに
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by yoizukisaene | 2013-07-15 15:51 | 今日の歌 | Comments(0)

空の青さは

つきぬける空の青さは
この夏の
空の青さは
特別でした
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by yoizukisaene | 2013-07-13 08:33 | 今日の歌 | Comments(2)

ここがどこだかわからなくなる

曇り空
すずかけ並木
草いきれ
ほっともっとだ

いつもの道か
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by yoizukisaene | 2013-07-12 13:35 | 今日の歌 | Comments(0)



静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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