銀星亭~Villa d'Etoile en argent~

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春のモルヒネ




かけねなしにいい酒だった
雪の夜 おまえと飲んだ七重郎は



きもちいいところにとどく
一枚の絵画のような
春のモルヒネ


ひとひらのうたを求めてさまよえる
ただそれだけでいきられるうた



どうしようもない怖さを抱え生きている
(世界がずざっとずれていること)



ひさびさのきみのくちびる赤くって
すこし動揺してしまいます



金魚鉢
乱反射するハルノヒを収束させて金魚は赤い





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by yoizukisaene | 2017-03-21 08:38 | 今日の歌 | Comments(0)

3.11を前に 鈴木博太「ハッピーアイランド」を読みかえす


鳥籠の後ろの正面惨後憂き上は大水下は大火事

ゆでたまごをれんじにかけるとおくからおもしろそうなハイぼくのこえ

歳ガ素の人がオトずれ「フッキュウにヒト尽き」「ここハマッタンでして」

とりあえず窓を閉め切り出来るだけ出ないおもてに奔と卯のそら

Dieコンノへ んナカタちがテント ウニナラびはじメタハチがツショじゅん

フクスィマにいきたくない使徒フクスィマでいきたく死と うえのえきなう

ふりかえるトきがあるナラみなでまたやヨイとおカヲやろうじゃないか

ふるさとはハッピーアイランドよどみなくイエルダろうか アカイナ マリデ

ミナコこがふるサトミたいにかたりだすオダやかナカオでどうかしテルヨ

ワレワレハふくすぃマジンダ ハリボテの大地のうえによみガエルまで

県カラノ緊急要請左記ノ如「当面丸秘扱イノ件」

(「ハッピーアイランド」より)


生きている人は、これを忘れてはいけない。




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by yoizukisaene | 2017-03-09 12:02 | Comments(0)

いちじくうに

無花果はいちじくとして死んでゆき
雲丹はうにとして生きてゆくなり
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by yoizukisaene | 2017-03-08 08:46 | 今日の歌 | Comments(0)

二月の夜に降る雨に


ひとくきのうたを抱いてひとり寝る 二月の夜の闇のしじまに


ひとすじの歌捨てられて
みぞれなす
二月の街の石畳かな



曇天の上では二千万匹のハリセンボンのこどもが泳ぐ



吾がもとむことばは何処(いず)や
この星に陽ささなくなりて六度目の春



朝(あした)ふるこの雨こそはあの夜に君が流した涙であった





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by yoizukisaene | 2017-03-07 15:32 | 今日の歌 | Comments(0)



静岡在住の歌人です。日々詠んだ歌を載せています。
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管理人プロフィール
《生まれも育ちも》
1984年、静岡県富士宮市生。
2006年3月、熊本大学文学部文学科日本語日本文学分野卒業。現在、静岡県在住。
2006年「短歌研究」誌掲載。
2009年「平成万葉集」(読売新聞社)入集。
2012年 歌集「高天原ドロップス」(文芸社)上梓。

《専門と専攻》
専門:日本古典文学(平安朝和歌文学)
専攻:「古今和歌集」とその表現

《師弟関係》
師事 安永蕗子
弟子 小海碧架
    まみ


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